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あなたのそばに2

「あ~・・・・・・・腹減った。」


そう言いながら、そいつが体をテーブルの上に思い切り良く体を突っ伏すかのようにしてつぶやいたのは、彼の注文する印鑑の種類を決定し終えてからのことだった。


「お疲れ様、これから、急ぎで回しておくから、来週には出来ると思うよ、こっちに届いたら連絡するんで、ここに連絡先とか書いておいてくれる??」


私が彼に向かって白い紙を差し出すと、彼は「おう」と答えて、スラスラと書き出していた。

思っていたよりも、丁寧に書かれているその文字に感心しながらそれを受け取る。


「じゃ、きたらここに連絡するね。」





年下の彼24

私好みの装飾が施され、キラキラと輝いているそれを見て彼との付き合いの長さ・・と、いうか、彼と共に過ごしてきた時の流れを改めて実感してしまっていた。


本当に、悠一くんはいつも私の事、一生懸命になって考えてくれていると思う。





あなたのそばに1

「?!」


いつものように、配達で事務用品をとある学校に届けに行ったところ、偶然にそいつと遭遇した。



「藍?!」

って、何ぽけっとした顔で私の顔見てるのさ。


そりゃ、その時の私の格好、決して女らしい服装ではなかったけれど、そこまでの視線は必要ないと思う。

私は、高校を卒業して直ぐに、親が営んでいる文具店の手伝いをするようになっていた。




気まぐれ子猫Ⅱ・20

ちっ・・・・・・・・・ちゅっ・・・・・・・・・・・・・・・


そんな感じに、彼が小さく湿った音を響かせてきた。






気まぐれ仔猫Ⅱ・19

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


とろんとした表情のまま彼の顔にその視線を向けると、そのことに気が付いた彼が私の方に向かって笑みを漏らしてきた。


ニンマリ・・・・・・


って表現がピッタリなような笑み。




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