カテゴリ:籠の中・・・ の記事一覧
| | 古い記事一覧へ≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
籠の中・・・1
可愛い。思わず、呟いてしまった。
細く、しなやかな黒髪。
大きな黒い瞳。
そして、私とそんなに変わらない彼の身長。
籠の中・・・2
鋭く、射竦めるような強い視線を浴びせかけられた。籠の中・・・3
それまで、私の上に乗り、ガッチリと押さえ込むようにしていた薫の体が、なんの前触れも無く離れていった。自然と、重ねられていた唇も離れる。
そのことを惜しむようにして、薫の背に回すような形になっていた私の両手も滑り落ちるようにして離れた。
いつの間にか、私の両手は薫の背中を強く、抱きしめるような形になっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
彼は、身を起こし掛けた状態で、無言のまま、視線を移していた。
籠の中・・・4
「ちょっと、良いか?!」「なあに?」
向き合った状態で問われ、私も首を捻りつつ、その言葉に答えた。
「お前、栞・・・・・・・・・・・・だよな。」
「っぐ・・・・・!!な、なんで?????」
私は、彼の言葉に慌てて言葉を繋げた。
籠の中・・・5
「ぼけっとしてないで、お前も脱いだら?!」「あ、うん。」
ブレザーを脱ぎかけた体勢のまま、薫さんが私に向かって話し掛けてきた。
それもそうだね。
ってんで、私も自分の着ている服を脱ぎだした。
でも、これ、どうしよう。