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気まぐれ仔猫Ⅱ・24
「海里、お前、たまには他の奴と戯れてえって、思うことはねえか?」「?!」
彼が、その唇を私の肌の上でゆったりと滑らせながら、不意にそんなことを言ってきた。
私は思いもよらない彼のその言葉に、思わず目を見開くと彼の事を見下ろしていた。
「他の奴と・・・・・・・・・やってみてえとは思わねえのか?海里。」
私の驚きの表情を下から覗き込むようにして見ながら、彼がその口元に笑みを浮かべて再び告げてくる。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「海里、あの笠原ってえのと旨いことやってみてえって気持ちにはならねえのか?!」
私が彼の言葉に尚も何も言えないままでいると、彼はなんだか少し楽しそうにして口元を緩めながら私の顔を見、そして告げてくる。
告げながら、その指先で私の乳房の先端を捏ね、摘み、ころころと転がしてその部分を昂ぶらせて楽しみながら、ゆっくりとその唇を重ね合わせてくる。
「・・・・・・・・・・奴とは、これぐれえのことはしてるんだろ?!」
唇を離した彼が、そう告げながら離した唇で私の肩口に強く吸い付いてきた。
「なるほど・・・ね、あの時、妙にお前のここが状態が良いと思っていたんだが・・・・・・・・あいつと戯れていたんだな、で、これからってえ時にあの『強気の姉ちゃん』に横取りされちまった、ってえ訳だ、なあ、海里・・・・・・・・・・・・違うか?!」
彼が、その指先を滑り込ませ滑った液体が伝い流れている太股の内側を撫で上げ、捏ね繰りながらその上にある私のそこに指先を挿し込むと、にちゃにちゃと淫猥な音を響かせていた。
「海里、俺の言っていること、聞こえているか?!」
「う・・・うん・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃあ、答えられるな?!どうなんだ?海里。」
「うん・・・・・・・そう。」
彼が私のその部分をゆっくりと弄り、湿った液体でたっぷりのそこを撫でながらゆっくりとその指をその奥へと挿し入れて来る。
挿し入れられたそれは、私のそこを甚振るというよりは感じさせるために入り込まされているからなのか、とても心地良い刺激を私の全身へと伝え響かせていた。
「は、ああっ・・・・・・・・・・・・・」
彼の滑らかな指の動きに、私の唇から大きな喘ぎの声が漏れ、その体が激しく後ろにガクッと反り返っていた。
反り返った際に、私はその両手で反射的に彼の上着の袖に掴まることができたので、そのままベッドの上に転がってしまうということはなかった。
「海里、あいつとの戯れは楽しいか?!」
反り返った私の背に彼が残るもう一方の腕を廻してきて、私のその体を自分の体の傍にまで抱き寄せると、私の頬にその唇で触れてきた。
「楽しかったか?!海里。」
「う・・・・・・・・・・・・うん。」
彼に耳元で囁くようにしてまた聞き返されてしまう。
その言葉に、嘘を返すことは出来なくて・・・・・・・・・・・
私は、その時に感じたありのままの気持ちを彼に返しながらその胸に顔を埋めると、ぎゅっとその服を強く握り締めていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そのまま、暫くの沈黙が流れた。
「・・・・・・・・・・・・・・ふ・・・・・・・・・ん・・・・・・つまらねえな、お前は・・・」
「はあっ?!」
なんか、それまでの少し緊張したというか、多分、重苦しく(?!)なっていたと思われていた空気が一瞬にして霧散していたのは、その次に発した彼の言葉があまりにも軽く聞こえてきたからだった。
「あ?!はあっじゃねえよ、お前は・・・・・・・・・・つまれねえっていってんだ。」
「な、なんで??」
「あ??言い訳しねえ。」
「それのどこがつまらないの??」
「張り合いがねえ。」
「なんの?!」
「・・・・・・・・・・・・・いい。」
私の反応に、彼は何故かその肩をガックリと落としているみたいだった。
なんで??
だって、りゅうちゃんに嘘が通用しないのなんて当たり前だし、それに、ほんとに、事実だし・・認めるしか、ない・・・よね??
それなのに、なんでそれが、つまらないの?!
「あ~・・・・・・・・お前は本当につまらねえ。」
改めてまた言いなおした後で彼は私から離れると、ドッカと椅子の上に乱暴にその腰を降ろしていた。
「海里。」
そして、その手でタバコを取り出しながら私の名前を口にしていた。
彼がそうしながら私の名前を口にした理由を理解することが出来た私は、黙ってひとつ頷くと、そのままの格好で椅子に腰を降ろす彼の足元に両膝をつくと、そのまま彼のその顔を見上げていた。