カテゴリ:真昼の月・本編 の記事一覧
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真昼の月1
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」薄ぼんやりと目を開いた時、そこに見えた人影に、俺は眩暈を覚えた。
よりにもよって、こいつのところに置き去りにされるとは・・・・・・・・・
覚醒していく自身の意識の中で、俺は出来ることなら、このまま何処かに消え去りたいような衝動に駆られていた。
真昼の月2
正直言って、そいつを見たときは「面白くない」そう、思った。そいつは、広い室内のソファーの上にその身をゆったりと伸ばして、静かに寝息をたてていた。
「あ、気にしないで良いよ、そいつ、私のとこに配属されてきた専用の執事なんだ。」
「・・・・・・・・これが、か・・・・・・・・・??」
俺は未だに寝息を立て続けているそいつを、ジロリと見下ろしていた。
真昼の月3
「ん、蓮也・・・・・・・・・・・・・・」普段は決してそんな風にして甘えてきたことのない、そいつが、甘ったるい声と共にその腕を俺の首へと巻きつけてくる。
真昼の月4
「蓮也が・・・・・・・・そうしてくれるって言うんなら・・・・・・私は大歓迎だよ。」はにかみながらも嬉しそうにして告げてくる彼女が、堪らない程に愛しかった。
思わず、その体を力いっぱい抱き締めると、その胸の中で彼女が楽しそうにして笑い声を漏らしていた。
クスクスクスクス。
笑みを溢し続ける彼女の肩が、上下に揺れている。
真昼の月5
「は・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・蓮也・・・・・・・・・・・・・・・」そうしながらもキスを繰り返して、その首筋に唇を這わせれば、彼女の唇からは甘ったるい声が漏れ出していた。
彼女の体が見る間に上気し、吐息を漏らしつつその体が優しくくねる。