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籠の中・・・2
鋭く、射竦めるような強い視線を浴びせかけられた。「ご、ごめん。あの、悪気があった訳じゃ・・・」
私の言葉が終わるか、終わらないかの内に、彼は無言で立ち上がると、しゃがみ込んだ状態の私の二の腕を掴み上げ、そのまま強引に私の体を立ち上がらせていた。
「あ、あの・・・かお・・・っっ?!」
突然の事にどうすれば良いのか分からず、戸惑いながらも、彼の名を呼びかけた私の体を、彼が強く自分の方へと引き寄せていた。
体格こそはそんなに変わらないかと思われる彼の力は想像以上で、私の体は風に舞い上がる木の葉のように、軽々とあしらわれてしまい、そして、その唇を、突然、彼のそれによって塞がれてしまう。
「ん・・ん、ん。」
体を抱え込まれた状態での突然のキス。
私にとっては、はじめてのキスだった。
彼は、私の唇に自分のそれを重ねたまま、強く、強く、私の体を抱きしめてきた。
密着している彼の体は、見た目はとても華奢なようなのだけれど、とてもガッチリとした、鍛え上げられた体つきをしていた。
「あのさ、悪気があろうと、なかろうと、関係ないから。」
「・・・・・・・ご、ごめ・・・ん。」
けれど、彼は私の謝罪の言葉など耳に入ってはいないかのように、私の腕を掴んだまま、残る腕で浴室のドアを開け切ると、その奥へと私の体を押し込んでいた。
私の体は、アッサリと脱衣場の中へと倒れこむようにして投げ出されていた。
カチリ。
彼が背にしていた浴室の入り口のドアには鍵が備え付けられていて・・・その鍵が締められる音が響いたような気がした。
「!!・・・・・か、薫?!」
私は脱衣場の床の上に身を倒したまま、恐る恐る彼の顔を見上げた。
「ちょ、や、ま、待っ・・・てっ・・・・・!!」
言うよりも早く、彼の腕が私の足首を掴むと、簡単に私の体を引き寄せていた。
そして、自分の体の下へと組み敷くような格好になった私に向かって、再び、その唇を重ね合わせてきた。
床に倒れ込んだまま、強く、強く、重ねられた唇を、受け入れるより他にない私の首筋を、彼の指がゆっくりとなぞるようにして触れた。
すっ・・・・・・・・・・・・・!!
覆いかぶさった状態のままの彼が、その膝を軽く立てると、私の両足の間に静かに滑り込ませてきた。
私の両足が、彼の膝によって割られ、開かれる。
「!!」
その事に気付き、必死になって抵抗を試みようとしたのだけれど、彼の体は全く動くことなく、私の体を押さえ込んだ状態のままだった。
抵抗することに疲れ、私の抵抗が納まるのを待っていたかのようにして、彼はその手で私の体を弄り、ゆっくりと開かれた太腿の内側をなぞり始めた。
ゆるゆるとした動きで、私の太腿の内側をうごめく彼の指先。
ピクリッ・・・・!!
それの感触に、私の体が強い反応を示した。
「あ・・・・・・・っふ・・・ん。」
先ほどより少し緩くなった彼の唇の重なりの隙間から、軽い喘ぎが漏れた。