2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

泡沫8

「先輩・・・・・・・・・・・・・私が嫌だって言ったらどうするつもりなんですか?!」

「言わねえ事を前提に言っている。」

「嫌です。」








って、即答したら先輩がそのポーズのまま、暫く硬直状態に陥っていたみたいだった。


「・・・・・・・・・良く、聞こえなかったぞ。」

「だから、嫌です・・・・・・って、言いました。」


私が布団の上にキチンと座り直して、先輩の顔をキッ、と見上げながら伝えると、何やら腑に落ちないといった表情で、先輩は首を捻っていた。


「こういう場合、黙って従うとか・・・・・・・頬染めながらも戸惑いつつ開く、とか、涙ぐみながら「ダメです、出来ません」って言ってくるとか、あるんじゃないのか??」

「なんで、キッパリ断るという選択肢が抜けているんですか??」

「この場合、それはないだろう。」

「あります。」


全裸のまま、布団の上に正座して言う私も私ではあるけれど、先輩も先輩だし・・・

いくらなんでも、足開けって言われて「はい、分かりました」パカン。


って、感じに開く訳には行かない。

・・・・・・・・・確かに、さっきふたりで肌を重ねあっている時は、先輩の方に向けて私は足を開いていたけれど、それとこれとは別・・だから。


私が心の中で固く決意し、改めて自分の気持ちを整えるかのようにしてひとつ、頷きながら先輩の顔を尚、ジックリと見すえ続けていた。


「ちぇえ~・・・・・・・・・一度やってみたかったんだがな。」


その場にでれんとした格好で座った状態の先輩は、少し拗ねているようだった。


「お前さ、結局はどこまでなら許せる訳?!」

「感覚的に捕らえて、普通と思えることなら・・・・・・・・・・」

「はあ、普通・・ねえ~・・・・・・・・」


先輩は飽きてきたのか、あらぬ方向を見ながら深い溜め息を吐き出していた。


「仕方ねえな。」

って、言うと、またさっき着たばかりの服を先輩は脱ぎだしていた。


「処女ってえのは何かと面倒だな。」

「別に、私がそうだから・・・って訳ではないと思います。」

「・・・・・・・・・・・・・そうか??」


私の言葉に、早くも全裸状態になっていた彼、先輩は少し考え込むような表情を見せた後で、ゆっくりと私の体を布団の上へ寝かせると、自分の体でその上から跨ぐようにすると、下にいる形になっている私を見下ろしてきていた。


「ま、あ・・・・・・・・・俺も、乗りかかったもん、途中で放り出すのは好きじゃねえからな。」


そんな言葉と共に、私達の触れ合いは改めて再開されることとなった。

先輩の言葉が終わると同時に、それまで会話を続けていた先輩の唇が、私のそれに静かに重ね合わされていた。


「ん・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・」


重ねながら、その唇を押し開いてきて、そのまま舌先で私の口腔内を弄りながら、その手のひらが、私の乳房の丸みを捉えていた。


その手がゆっくりと乳房の先端にまで辿りつき、そこを中心にこねこねと捏ねだしていた。


「面倒だが、ゆっくり、ジックリと味わわせてやらねえと、濡れてはこねえようだからな。」

そう告げてきた先輩の唇が、私の乳房のその先端を捉えていた。


それまで触れ合わせていた唇を離し、身を少しだけ持ち上げた先輩に、私は少し不安のようなものを感じていた。

その、怖いというか・・・・・・・・・

特に、深い意味はなかったのだけれど、なんとなく、少し身構えてしまっていた。


「何、身構えてんだよ、まさか、殴る準備でもする気じゃねえだろうな。」

それを察知したのか、先輩が触れていた乳房の先端からその唇を少しだけ離し、そう告げてくると、再び私の乳房の先端をその口の中へと含んでいた。


「はあ、はああああ・・・・・・・・・・・」


最初の頃は、おかしな違和感しか感じられなかったそこも、先輩の唇と、その舌先に捏ねられる時間が延びてくると、私に伝わってくる感覚も変化を遂げていた。


「ん、あああ、はあ・・・・・・・は・・・・・・・・・・・・」


私が声を漏らし、身を捩るその上で、先輩は尚も、その部分を舌先と唇で触れてきて、突いたり、ぺろんと舐めたり・・・・・・・・・・

そのどちらの感覚も、とても心地の良いものだった。


ただ・・・・・・・・・・・・・・・

何の為に、先輩とそうしているのか・・・・・・・・・・と、問われたとしたら、私は首を捻っていたと思う。


良くは分からない。

それが、私の今の率直な気持ちだと思う。

COMMENT

管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

トラックバックURL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

cork_board template Designed by ARCSIN WEB TEMPLATES Customized by WEB Memorandum