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泡沫8
「先輩・・・・・・・・・・・・・私が嫌だって言ったらどうするつもりなんですか?!」「言わねえ事を前提に言っている。」
「嫌です。」
って、即答したら先輩がそのポーズのまま、暫く硬直状態に陥っていたみたいだった。
「・・・・・・・・・良く、聞こえなかったぞ。」
「だから、嫌です・・・・・・って、言いました。」
私が布団の上にキチンと座り直して、先輩の顔をキッ、と見上げながら伝えると、何やら腑に落ちないといった表情で、先輩は首を捻っていた。
「こういう場合、黙って従うとか・・・・・・・頬染めながらも戸惑いつつ開く、とか、涙ぐみながら「ダメです、出来ません」って言ってくるとか、あるんじゃないのか??」
「なんで、キッパリ断るという選択肢が抜けているんですか??」
「この場合、それはないだろう。」
「あります。」
全裸のまま、布団の上に正座して言う私も私ではあるけれど、先輩も先輩だし・・・
いくらなんでも、足開けって言われて「はい、分かりました」パカン。
って、感じに開く訳には行かない。
・・・・・・・・・確かに、さっきふたりで肌を重ねあっている時は、先輩の方に向けて私は足を開いていたけれど、それとこれとは別・・だから。
私が心の中で固く決意し、改めて自分の気持ちを整えるかのようにしてひとつ、頷きながら先輩の顔を尚、ジックリと見すえ続けていた。
「ちぇえ~・・・・・・・・・一度やってみたかったんだがな。」
その場にでれんとした格好で座った状態の先輩は、少し拗ねているようだった。
「お前さ、結局はどこまでなら許せる訳?!」
「感覚的に捕らえて、普通と思えることなら・・・・・・・・・・」
「はあ、普通・・ねえ~・・・・・・・・」
先輩は飽きてきたのか、あらぬ方向を見ながら深い溜め息を吐き出していた。
「仕方ねえな。」
って、言うと、またさっき着たばかりの服を先輩は脱ぎだしていた。
「処女ってえのは何かと面倒だな。」
「別に、私がそうだから・・・って訳ではないと思います。」
「・・・・・・・・・・・・・そうか??」
私の言葉に、早くも全裸状態になっていた彼、先輩は少し考え込むような表情を見せた後で、ゆっくりと私の体を布団の上へ寝かせると、自分の体でその上から跨ぐようにすると、下にいる形になっている私を見下ろしてきていた。
「ま、あ・・・・・・・・・俺も、乗りかかったもん、途中で放り出すのは好きじゃねえからな。」
そんな言葉と共に、私達の触れ合いは改めて再開されることとなった。
先輩の言葉が終わると同時に、それまで会話を続けていた先輩の唇が、私のそれに静かに重ね合わされていた。
「ん・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・・」
重ねながら、その唇を押し開いてきて、そのまま舌先で私の口腔内を弄りながら、その手のひらが、私の乳房の丸みを捉えていた。
その手がゆっくりと乳房の先端にまで辿りつき、そこを中心にこねこねと捏ねだしていた。
「面倒だが、ゆっくり、ジックリと味わわせてやらねえと、濡れてはこねえようだからな。」
そう告げてきた先輩の唇が、私の乳房のその先端を捉えていた。
それまで触れ合わせていた唇を離し、身を少しだけ持ち上げた先輩に、私は少し不安のようなものを感じていた。
その、怖いというか・・・・・・・・・
特に、深い意味はなかったのだけれど、なんとなく、少し身構えてしまっていた。
「何、身構えてんだよ、まさか、殴る準備でもする気じゃねえだろうな。」
それを察知したのか、先輩が触れていた乳房の先端からその唇を少しだけ離し、そう告げてくると、再び私の乳房の先端をその口の中へと含んでいた。
「はあ、はああああ・・・・・・・・・・・」
最初の頃は、おかしな違和感しか感じられなかったそこも、先輩の唇と、その舌先に捏ねられる時間が延びてくると、私に伝わってくる感覚も変化を遂げていた。
「ん、あああ、はあ・・・・・・・は・・・・・・・・・・・・」
私が声を漏らし、身を捩るその上で、先輩は尚も、その部分を舌先と唇で触れてきて、突いたり、ぺろんと舐めたり・・・・・・・・・・
そのどちらの感覚も、とても心地の良いものだった。
ただ・・・・・・・・・・・・・・・
何の為に、先輩とそうしているのか・・・・・・・・・・と、問われたとしたら、私は首を捻っていたと思う。
良くは分からない。
それが、私の今の率直な気持ちだと思う。