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真昼の月9

彼女が俺の体の下で、限界を訴えるかのようにして、その体を大きく反り返していた。


長く、しなやかな足には力が篭り、びい~・・・・・・・・っん、と伸びきっている。


下手したら、そのまま足がつって「いったあ~~い!!」などと絶叫でもするのじゃないかとコチラが心配になるほど、彼女の足が真っ直ぐに伸びきっていた。




伸びきった足とは対照的に、彼女の体は弧を描くかのようにしてしなっていた。


その体がびくびくと小刻みに痙攣を起こし、喘ぎの声さえも途切れた状態になっている。

勿論、とでも言うべきなのか、彼女のそこは、俺のそれをそれこそ力の限りを搾り出すかのようにしてきつく締め付けてくる。


「うっ・・・・・・・・・・・し、静流・・ヤ、ヤバイ、俺も・・もう・・・・・・・・」


そう告げると同時に俺がその腰の揺さぶりを早めると、それまで朦朧とした表情のまま行き場を失ったかのようにして定まらない視点のまま、荒い呼吸を繰り返していた彼女が「苦悶」とも思えるような表情を見せていた。


「ああ、はあああああっ、だ、だめ、蓮也・・・!!はあっ、あああああああっ・・・・・・・・・・・」


再び、彼女の唇から大きな喘ぎの声が漏れ出していた。

それまで俺の体に巻きついていた彼女のその手は、いつの間にかベッドの上に放り出された形になり、俺の動きに合わせてゆっさゆさと揺れていた。


「あ、やっ・・・・・!!はっあっん!!はあっ・・・・・・・・・・・・・・・・」


彼女が、俺の体の下で幾度となく喘ぎの声を漏らしながら、その手が徐々に、自分の顔を覆い隠すかのようにして手の甲を添えていた。

さっきはその手を俺の体に巻きつけていたんでそうすることが出来ないままに、絶頂に至っていたんで俺はその時の顔をバッチリ拝ませてもらうことが出来ていた。


俺は彼女が行く時に見せる、あの、恍惚の表情が堪らないほどに愛しくて仕方がなかった。

だから、その時の顔というのは、例えどんなときでもついつい、真剣に見入ってしまう。


ゆっさゆっさゆさ・・・・・・・・・


その為か、俺は彼女がその手の甲を口元にあてがう素振りを見せた時、つい、反射的にそれまでよりも乱暴というか、激しく腰を揺さぶってしまっていた。


「やあっん、はあっ、あああ・・・・・・・・・・・・・・」


思わぬ副産物・・・・・・・

俺の追加的な揺さぶりに対して、彼女が今までの中でもピカイチの可愛い喘ぎの声を発すると、口元に添えかけていた手の甲がそこからずれ、そのままベッドのシーツをきつく掴み上げていた。


「あ、やああん、はああ、ああ、や・・ん・・・ああ・・・・・・・・・・・・」


彼女は尚も、俺の下で可愛い喘ぎを発しながら、その体を益々上気させていた。

もう、いくときの顔を隠そうとする意志は薄れ・・・・・・・俺が与える感覚にその全てを奪われてしまっているようだった。


ずんずんずんずんずんっ・・・・・・・・・・・・・・・・・


そんな彼女の反応に、俺のそこも悦びから一気にその激しさを増し、それまでよりも更に、更に更に彼女のそこを突き上げていた。

今日の俺・・・・・・・いや、俺のあれはいつになくそのモチベーション(?!)が高いのか、やる気満々すぎるくらいの目覚しい活躍を遂げていた。


だが、そんな俺のあれも、流石にもう限界・・・・・・・・・・・ここまで良くがんばった。

と、いった思いが多少なりとも脳裏を掠めながらも、彼女の中で、俺のあれがその時を迎えていた。


「はあん、ああ・・・・・・・・・・・・・・」


俺のそれがその時を迎えるよりも少し先に、彼女の体がまた新たに反り返り、その直後・・・か、殆ど同時に俺も彼女の中で達すると、彼女はその顔を隠すこともなく絶頂の時を迎えていた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


彼女は、尚も荒い呼吸を続けたまま、びくびくびくびくと何度も体を痙攣させ、その時の余韻が体中を駆け巡っているようだった。

その両手は未だにベッドのシーツを掴んでいるので、俺はそんな彼女の表情をゆっくりと堪能させてもらっていた。


「はあ、ああ・・・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・・」


彼女が、ひと際大きな痙攣を起こしながら、小さな喘ぎを漏らしていた。


「はあ・・・・・・・・・・・は・・あ・・・・・・・ん。」

彼女の余韻は、俺が思っていた以上に長く続き、やがてその動きと声が止まると、その瞳をゆっくりと閉じ、暫くの間は眠るかのようにして動くことはなかった。


目を閉じたまま、彼女はその乱れた呼吸をゆっくりと整えているようだった。

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