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気まぐれ仔猫17

優しい笑顔・・・・・そして、甘い囁き。


私の唇が、何かを告げようと、僅かに開きかける。

りゅうちゃんは、その唇の動きを堪能するようにして顔を近づけてくると私の両頬に交互に口付けをする。


私の唇に触れるか、触れないかの位置を彼の唇が幾度か行き交う。



幾度目かに通り過ぎようとした彼の唇に、私の方から触れるのはとても簡単なことで・・・・・


触れたその奥にある彼の舌に自らのそれを巻き付け、吸い付く。

深く、深く、りゅうちゃんの舌の感触を味わいながら、私の両手は彼の唇を逃すまいと、彼の首にシッカリと回し、きつく抱きしめ、その髪に触れた。


最初、私のするがままに任せていたりゅうちゃんの舌が、私の舌に絡みつき、口腔内の全てを侵食しはじめると、私の口から喘ぎが漏れる。

やっぱり、りゅうちゃんにしてもらうキスには、叶わない。


それでも、自らりゅうちゃんのそれに触れてみたかった。


互いの唇の隙間から、どちらのものとも分からない唾液が零れる。

それでも、互いにそれを止めることは無く、ちゅく、ちゅっ、と吸い付き合いながら貪りあうようにしてその行為に酔い痴れる。

そうしながらも、私の秘所は、求め続け、欲しながら律動を続ける。

私の腰は更に浮き上がり、大きく揺れ動く。


ガッシ・・・ッ・・・・・!!


「?!」

不意に、りゅうちゃんの両手が私の腰を抑え、緩慢に続いていた律動を止める。

驚いて、目を見開くと、そこには、意味有り気な笑みを湛えたりゅうちゃんの瞳があった。

けれど、その唇が離れることは無く、テーブルの上に寝かされた私の体がその場にめり込んでしまうのではないのかと思うくらいの強さで、深く、深く、深く・・・・・唇を重ね合わせていた。


「っ・・・・・・・・ん、ん・・・っ・・・・・!」


苦しさに僅かに身を捩ると、彼はそれまで深く重ね合わせていた唇をそっと離した。

私の腰は、りゅうちゃんの大きな両手がシッカリと押さえ込んでいる。


「・・・・・・・・・・・・・っ・・・・」

「海里・・・・・・・・・・どうして欲しい?!」

りゅうちゃんの静かな問い掛け。


「・・・・・・・・・・・りゅうちゃん。」


私は、直接その問いには答えなかった。

その代りに、彼の名を呼び、その身をそっと委ねるようにして寄り添わせる。


「あの時、りゅうちゃんに会っていなかったら、今の私はいなかったんだよ。」

「・・・・・・・・・・・・・」

「りゅうちゃんに出会って、それから・・・・・・・・・・・・・・」


そこまで言いかけた時、視界が滲みかけた。

けれど、私は言葉を続ける。


「りゅうちゃんからしたら、私はちっぽけかも知れないけれど、私にとってりゅうちゃんは、物凄く大切な人なんだよ。だから、りゅうちゃんがそうしろっていうんなら、私に出来ることなら、やるよ、りゅうちゃん。」


言葉を切った後で、私はもう一度ゆっくりと彼の名を呼び、その唇にそっと触れた。


彼は、何も言わなかった。

言わなかったし、それまで腰を抑え付けていた両手も外され、その身に寄り添う私の体を、きつく、抱き締めてくれていた。


「馬鹿野郎、そんな格好したら、折角入れたもんが、抜けちまうだろう。」


なんて、言いながら抱き締めてくれていた。

でも、私たちの結合している部分が離れることは無く、私のそれは、彼のモノを強く締め付けていた。

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