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気まぐれ子猫Ⅱ・5

その時、廊下を早足で移動する幾人かの足音が響いてきた。


「?!」

「「??」」


その音に、私が思わず注目して視線をそちらに移していると、室内に居る他のふたりも廊下にその視線を向けていた。





「??」


私が不思議に思いながらふたりの表情を見てみると、どことなく緊張しているのか、その顔色が青ざめかけているような気がした。


「あんた、何かしくじったんじゃないの??」

震える声でささやく彼女に対して、彼が無言でその首を横に振っていた。


そうこうしているうちにそのドアが勢い良く開けられると、バラバラバラバラと黒いスーツに身を固めたお馴染み(?!)の方々が無言で入り込んでくると、私を除くふたりをあっという間に連れ出していた。


あれっ?!私は放置・・・・・・・で、いい・・のかな??


ってな感じにその場に残されて、私は室内に放り出されていた自分のバックがあることに気が付いて、それを取ろうと腰を下ろしていた。


「?!」


そのバックの先に、高そうな革靴の先が見えたので思わずその視線を上げてみると、そこには見知らぬ男の人が立っていて、私を無言で見下ろしていた。


「・・・・・・・・・・・。」

どうも、みたいな感じでその主にペコリと頭を下げると、その男の人は、私の目の前に一気にしゃがみ込んできた。

その男の人は、私とはそんなに変わらないくらいの身長なのだけれど、やっぱりというべきなのか、その全身からはその世界の人独特の雰囲気が醸し出されているような気がして、私はそのままのポーズで固まってしまっていた。


「あの・・・・・・・・・・・」

その人が、私のことをジッ、と見たまま何も言ってこないから、少し困って言葉を発すると、男の人は軽く「なんだ??」と答えてきた。


「私、これからどうなるんでしょうか??」

「どうして欲しい?!」

「あの、普通に家に帰れたら・・有り難いんですけれど・・・・・・・・・駄目、ですか??」

「・・・・・・・・・・・・お前さんは??」

「はい?!」

「あいつらとの関係。」

「えっと、その・・なんていうのか、嫌われているというか・・・敵視されているというか・・・・・・・・」

「楽しいか??」


はい?!

その問い掛けに、私が首を捻っていると、彼が少し苛立ったようにしてその額に血管らしきものを浮かび上がらせると、少し声を荒げて聞いてきた。


「女同士でやるのは楽しいか!!って、聞いてんだよ!!」

「・・・・・・・・・・って、そんな訳、ないじゃないですか!!私だってそんなことには関わり合いになりたくなんかなかったです。

でも・・・・・・・・・・」

「巻き込まれちまった・・・・・・・・・・か??」


その言葉に、私がコクンと頷くと、彼はニタニタとその口元に笑みを浮かべていた。


「だが、楽しんでいたことに変わりはねえんだろ??あ?!なあ、そうなんだろ??嬢ちゃん。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

その男の言葉と態度に、私は何も言えなくなっていた。


私、りゅうちゃんとのことがあるから、いつの間にか無意識のうちにもそれ系の方に奇妙な親近感のようなものを抱いてしまっていたみたいだった。

そんな自分が存在していることを、この時、リアルに実感することが出来た。


・・・・・・・・・・・私の背中を冷たいものが流れ、その室内の時間がゆっくりと流れているような気がしてならなかった。


!!


なんて目の前の怖い現実を突きつけられ、そのことを実感してしまったことによって、そのまま私が固まってしまっている間に、目の前の男にあっという間にその体を押し倒されていた。

そして、その唇を思い切り良く塞がれていた。


その両手首をガッチリと固められたまま、唇を強引に重ねられ、そのまま彼が私の足を割り開いてくる。


重ねた唇の隙間からその舌先が侵入してきて、私の舌を撫で上げながら強く吸い付いてくる。


その唇が、やっと離されると、びりり~・・・・・・・・って感じに上着を一気に引き裂かれて、剥き出しにされた状態のままになっている両方の乳房を乱暴に揉みしだいてきた。


「い、痛い。」

思わず苦痛の声を漏らして、首を振ると男はそこに唇を吸いつけてきて、思い切り良くその痕跡を残していた。

ひとつ、ふたつ、みっつ。

一気に、沢山、その痕跡をそこに残される。


「や、だめ、そんなの・・・・・・・・・」

ジタバタと彼の体の下で暴れても、全然その効力はなくて、そのまま、乳房にも思い切り良く吸い付いてきて、そこにも痕を残してきた。


「や、いや、いや、離して!!」


それでも、バタバタバタバタとその下で暴れていた。

その唇を、また乱暴に塞がれて、そのまま割り開いた股間の間に指先が荒々しく挿し込まれてくる。


くちゅ、にちっ・・・・・・・・・・・・・・


目の前の男の指が、私のそこで激しく掻き回され、それに伴って私のそこからは少し湿った音が鳴り響いていた。

でも・・・・・・・・・・・・

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