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小雨降る中
仕事を終えて玄関のドアを開くと、その奥からシャワーの流れる音が聞こえてきた。「?!」
不思議に思いはしたのだけれど、心当たりがない訳ではなかった。
「よお。」
「晶良、来てたの??珍しいわね、あなた、今日みたいな天気嫌いなのに・・・」
私がお気に入りのバスタオルを出しながら話し掛けると、晶良はバスルームの中から、軽く「ちょっとな」と返してきた。
「お前も入る??」
お前・・・・・・・・・・私、これでもあなたの高校の先輩、だぞ、相変わらずちょっぴり生意気な奴。
そう思いながらも、もう慣れたことなので特に咎めることも無く、返事を返した。
「私は良いよ。」
「あ?!」
その途端、不満丸出しの声が響いてきた。
ほんと、相変わらずなんだから。
「分かったわよ、待ってて。」
軽く吐息を漏らした後、返事を返すと「分かった、早く来いよ」シャワーを浴びたままで晶良はコチラを振り返りもせずに言ってくる。
私が服を脱いでいる間に、彼はシャワーを浴び終えたらしく、それを捻って止める音が聞こえてきた。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
服を脱ぎ終え、そのドアを開くと、その視線が私の姿をシッカリと捉えていた。
晶良の鋭く切れ長な視線が、真っ直ぐに私の姿を捉えていた。
晶良がシャワーを浴びて立ち上がった湯気の中、私達はその唇を重ね合わせていた。
裸体の晶良が、裸体の私を抱き締め、唇を重ねてくる。
互いに裸体同士でそうなれば、当然のことながら晶良のそれが一気に元気になってくる。
唇を重ねながら私がゆっくりと足の力を抜くと、晶良の手がスルリと滑り込み、その谷間に指先が触れてくる。
ち・・・く・・・・・・・・・・
静かに、湿った音が響いていた。
「あのさ、晶良・・・・・・今日・・・も??」
晶良のそこも準備OK、そして私のそこも・・・・・・・・・
私が少し眉を顰めて尋ねると、晶良はその口元に笑みを漏らしていた。
「それで、出来たことは??」
「ん~ん。」
晶良との関係は、私が20歳を過ぎた頃からこうして時折続いていた。
そして、その関係を持つ時は必ず彼は生で挿入を果たし、私の中にその全てを放出していた。
けれど、私がその身に晶良の子供を身篭ったことはただの一度も無かった。
本人に言わせれば、出来にくい体質をしているらしいのだけれど、回数を重ねれば、その言葉も嘘ではないらしいこを理解することが出来ていた。
晶良との行為を何度繰り返そうとも、その子は宿らない。
当然、今回も同様に・・・・・・・・・・・
開きかけ、湿りを帯びた私のそこに、晶良のそれが静かに挿し込まれてくる。
「あ、ああ・・・・・・・・・・」
晶良とこうして出会い、体を重ねることが出来る回数は数ヶ月に一度ほどの割合だった。
それでも数年間続けていれば、回数もそれなりに繰り返されていることになる。
そして、私達の関係がそこから先に進むことも無ければ、後に戻ることも無い。
ただ、その欲望の行き場が無くなった時、晶良は私のところへとやってくる。
そのこと、気付いてはいるけれど、私は晶良との関係は嫌ではなかった。