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籠の中・・・14

「ところで・・・・・・・・栞、タオルはどこに置いた??」

「タ、タオル?!」

「あ~、さっき持ってくるよう言ったろ??あれ、どこだ・・・・・・・?!」

「それなら・・・・・・・」


薫さんに問われてその視線を下に移すと、私が持ってきた大判のタオルは私達ふたりが居るソファーの足元付近に落ちていた。




「あ、あったよ、薫さん。」


言いながらその身を屈めると、なんだか視界がクラクラして、その意識がまた薄れかかってしまったかのようにして危うく体がそのまま崩れ落ちそうになってしまっていた。

でも、気が付いたらそれを見ていたらしい薫さんが、咄嗟に反応を示してくれていて、私の体をシッカリと支えてくれていた。


「いいって、俺が取るから・・・・・・・・・」


倒れそうになった私のその体を、彼の腕がシッカリと押さえ込んでくれていたお陰で、私はバランスを崩してそこから転げ落ちることなく、その場にいることが出来ていた。


「・・・・・・・・・・・・・。」

私は思いも寄らなかったそんな薫さんのさり気ない仕草に、ちょっと驚きながら彼の姿を呆然とするかのようんしいて見ていた。

私が呆然としているその間に、薫さんがその体を屈めてそこに落ちていた大判のタオルを手に取っていた。


「栞、一度抜くから・・・・・・・・・」

私の方にその視線を返して、薫さんが少し真剣な顔で私を見てきた。

そして、それを私の腰の下へと割り込ませてくる。


「栞、お前は見ない方が良いかも知れないぞ。」

「え、なんで??」

「あ?!だって、お前、はじめてだろ??血、出てくると思うぞ、良いのか??」

「・・・・・・・・・・・・・・ちょっと、嫌・・・かも・・・・・・・・・・・」

「だろ??処理は俺がしてやるから、お前は目、つぶってろ。」

「えっ?!って、もう、終わり・・・・・・ってこと?!」


薫さんの言葉に思わず不安を覚えて、聞き返してしまったら、彼が少し小さなため息を漏らしていた。


「ばあか、このままじゃ最後まで出来ねえだろ?!これ、つけるんだよ。」

少し呆れたようにして彼が見せてくれたのは、彼がさっき手にしていたもので・・・・・・・それの口は先ほど薫さんが引き裂いていた。

「あ、そう・・か・・・そう・・・・・だね・・・・・・」

「やべえだろ、つけねえと。」

「うん。」


私が素直に頷くと、彼は小さく「分かったら目、閉じてろ。」と告げてきたので、言われるままにその瞳を閉じていた。


ぬるりっ・・・・・・・・


とした感触がして、私のその部分から薫さんのものが引き抜かれたのが分かった。

そして、私のそこから漏れ出すもの・・・・・・・それは、薫さんが放ったものではなくて、恐らくははじめての経験によって流れ出ている、私の鮮血。


それを、薫さんが丁寧に拭き取っているらしく、滴ったその部分に少し濡れた感触が伝わってきた。

ウェットティッシュで流れ出た鮮血を拭い取ってくれているかのような感触が止まると、薫さんが何やらゴソゴソとやっているらしくて、そのまま私の腰が持ち上げられると、その下に敷かれていたタオルが引き抜かれていた。


そして、別の大判のタオルがそこに敷かれて・・・・・・・・・


「このままいれても良いか?!」

そんな薫さんの声が響いてきた。


「う、うん。」


ぎこちなく私が頷くと、彼が私の腰を引き寄せながらその中央に自分自身のそれをゆっくりと挿し込んでくる。


「はあ、あ・・・・・・・・・・」

はいって来る時の薫さんのものによる異物感に、私のその体が反り返っていた。

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