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深紅2
「それ・・・・・・・・・・それって・・あれ??」実際、それの現物を見るのは初めてだった。
目の前に差し出されたカラフルな色合いのそれを、智成が私に手渡してきた。
私は受け取ったそれを自分の手の中に置きながら、ちょっと興奮したような感じで思わずマジマジと見てしまう。
これの中に、あれが入っているんだ。
意外と薄くて軽いそれを手に、私はそんなことに対して妙に感心とかしちゃったりして・・・・・・・・
「・・・・・・・・・で??お前はどうなんだ?!やる気あるのか??ないのか??どっちだ??」
なんて、聞かれても・・・・・・・・
興味が無いといえば嘘になるし、そのまま速攻で元気良く頷く訳にもいかない・・よ。
ましてや、私がモジモジしながら智成に向かって「い、いいよ。」って頬染めながら口にするのもなんだし。
どうしよう。
私はそれを両手の指先に摘んだ状態のまま、考え込んでしまっていた。
「お前の兄貴、今日は帰り遅いぞ、ひょっとしたら帰ってこれねえかも知れねえ。」
「なんて言って、上手いこと持っていこうとするんだから・・・・・・」
「いや、別に、俺は強制はしねえけど、お前はそういったこととか考えたりはしねえのか??」
あっさりというか、ケロリとした表情で聞かれたりしたら、なんだかそういった事柄も随分とリアル感が失せるような気がしないでもないし・・・・・・
でも・・・・・・
記念に・・・・・・・・・・で、しちゃって失敗とかしたら、やだな。
「・・・・・・・・ま、そいつをつけてすれば大抵は安全なんじゃないのか?!」
私の気持ちを察してくれている(と思う)割には、智成の口調ってどこか他人事みたいにして言ってくる。
もし、万が一、間違っちゃったりとかした時、妊娠しちゃうのは私だし。
「・・・・・・・・・・・生理直前とかって妊娠しにくいらしいけど、お前、予定日は??」
「え・・・・・・っと・・・・・・・あと2・3日くらい後、・・だと思う。」
「いつも予定通り、ピッタリ・・か??」
「うん、殆ど予定通りにくるよ。」
「じゃ、やってみねえか?!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・う、うん。
思わず、頷いちゃった。
けど・・・・・・・・・・・大丈夫、かな?!
ずっ・・・・・・
そんな私の不安なんて興味が無さそうなのはいつものことだけど、智成、私が頷くとそのまま私達の間にあるテーブルを横にずらすとどけていた。
その為に、お互いの体の間を遮るものは無くなっている。
コクリって感じに生唾を飲み込むというか、緊張の為の吐息をつく暇もなく、その唇を塞がれて、そのまま押し倒される。
いつもよりも、きつくあてがわれたそこから、智成の舌先が侵入してくると、わたしのそれも応じながらくちゅくちゅと湿った音を響かせていた。
「は、ん・・・・・・・・・・・・・・」
まだ着替えを済ませていない私の制服のスカートを捲り上げて、智成の手がそのままそこに入り込んでくる。
ただ、それだけだったんだけれど、私の唇からは声が漏れ出していた。