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気まぐれ仔猫2

痴漢によって、直接刺激されてしまったその部分が、未だにその時の名残を残している。
私のその部分は、今も、熱く反応を示したまま、じゅくじゅくとした滑りを伴っている。

出来ることなら、この状態を早くどうにかしたいのだけれど、生憎と、それを「処理する」のに適当な場所が見つからない。

一気に自分で処理して、終わらせてしまおうとしても、朝のラッシュ時は、どこのトイレも一杯で・・・


人の出入りの多いトイレ内で、処理はできない。


私は中途半端に熱を帯びたそこの存在を憂鬱に思いながら、トボトボと歩いていた。


「椿。」

不意に、背後から声を掛けられた。

そこに居たのは、笠原だった。

高校のクラスメート。

「・・・・・・・・・・なに?!」

「どうしたんだ?!随分と機嫌悪いな。」

チラと彼の顔を軽く一瞥しただけで、突き放すような口調の私に、彼は屈託なく話しかけてくる。


「今、気分最悪だから・・・」

「なんで?!」


何も知らない奴は、目を丸くしながら、大きな声でそういったことを聞いてくる。

頼むから、その声のトーンを下げて欲しい。

少しでも、周囲の視線が集まるのは抵抗がある。


今の私のあそこの状態では、とてもではないけれど、普通になんて、接していられない。


「な、ホント、どうしたん?!」

笠原は、今度は私の耳元で、小さく呟いた。


「・・・・・痴漢。」

「は?!」

「痴漢に・・・弄ばれた。」

「って、どんな風に?!」

「直接。」

「・・・・・・・・・って、あそこ?!」


笠原は、ちょっと興奮したようにして、でも、控えめなトーンで驚いていた。

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