2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

白夜4

彼は、丁寧にその部分を指先で弄り、位置の確認を行っているようだった。


その指先が緩やかな動きを繰り返す度に、私の口からは大きな喘ぎが漏れそうになる。

けれど、それは更に強く押し当てられた唇によって、くぐもったものへと替えられていた。


その時のキスが、堪らないほどに心地良くて、私は思わず彼の首に自らの腕を絡ませてより強く、それの感触を味わっていた。




スルリ・・・・・・・・・・・


と、いう感じに、それは、意図もアッサリと私の中へと侵入を果たしていた。

それは、決して彼の「もの」が小さいというのではなくて、私のそこが、彼のものを受け入れるには充分すぎる程の湿りを伴っていたからだった。


短い時間ながらも、彼との触れ合いを繰り返すうち、私の女の部分は熱い反応をその奥底から示しだしていた。


その部分が、異様なほどにひくつき、彼のものを求めているのが自分でも良く分かった。

実際には、唇を触れ合ってから、挿入されるまでの時間はかなりの短時間のうちに成されていたのだと思う。

けれど、私にとっては、そこに至るまでの時間がとても長いものであるかのように思えてならなかった。


待ち侘びても、待ち侘びても、尚、愛しくて堪らなかった彼自身のそれが、私の膣の奥深くにまで入り込んできた。


それでも、私達がその唇を離すことは無かった。

彼自身のものが私の中に深く挿し込まれてからも、彼は直ぐに動くことはせず、暫くの間、私との舌先の絡め合いを楽しむかのようにしてその唇を重ね合っていた。

唇が繰り返し重なり合った際に放たれる音と、舌先を絡ませた際に発される湿りを帯びた音、そして、時折漏れてくる、私の小さな喘ぎ。


それらが、いついつまでも室内に静かに重なり合って、その音を響かせていた。


やがて、彼の両腕が私の腰を押さえ込んできた。

私は彼の唇に触れながら、その時がきたことを知り、それでもやはり、その唇は触れ合いを止めることがないまま、彼がその腰が引くと、私の中心に向かって突き上げを開始してきた。

繋がり合っているその部分からは淫猥な滑りを伴った私の愛液が、決して品があるとはいえない音を発しながら彼の行う突き上げに対して応えていた。


「は、ふうう~・・・・・・・・・・・ん。」


流石にその時になると、それまで触れ合っていた唇が僅かに隙間を作り上げ、そこから私の淫らな声が漏れ出していた。


「ふ、あ、は・・・・・・・・・・・ん」


短く、控えめな声を漏らしている私の下で、彼の突き上げが益々激しいものへと変化していく。

緩やかな、快楽の上昇を感じつつ、私は彼の両肩に手を添え、彼の動きに合わせて自分の腰を揺らしていた。


「ふ、ん、んんん・・・・・・・・・・・・」


大きく漏れ出しそうになる自分の声を喉の奥で押し殺しながら、彼の行為に合わせて腰を揺さぶり続けていた。


「・・・・・・・・っく、う・・・・・・・・・・」


その内、彼がその喉の奥で小さな呻きのような声を漏らした。

彼の限界が近付いて来ているようだった。

それは、私も同じで・・・・・・・・


「は、ああああっ・・・・・・・・・・・・・・!!」


それまで堪えていた声が大きく室内に響き渡った時、私達はほぼ、同時にその時を迎えていた。

彼自身のそれの先端からどくどくと放たれたものが、私の中にたっぷりと放出される感覚を味わいながら、私は奥底に響いてくるそれの存在感に体を反応させていた。


お互いに終わりの時を向かえた後も、私達は荒れた呼吸を整えることに専念をしていた。


やがて、彼の方が先にそれを終えてその顔を上げたことを、私は空ろな意識の中で確認していた。

と、いつの間にか倒れ掛かるようにして後ろに弓なりになっていた私の体を、彼がその腕で起こし上げてくれていた。


「・・・・・・・・・ちっくしょ、先ずは話をしてそれから、って思っていたのによ。」


彼が、誰に言うとも無く、少し悔しそうにしてそんな台詞を吐き出していた。


「瑠依、大丈夫だったか?!」


問われて私はひとつ頷くと、ベッドの上で寝ている匠にいちゃんに視線を移した。


「彼、物凄く眠りが浅いタイプだって聞いていたけど・・・・・・・・・」

「ん?!あ~・・・・・・・さっき、ってえか、こいつがお前の服取りに来た時にクスリ入りのドリンク飲ませておいたからな。」

「ク、クスリ?!」


彼の言葉に、思わず驚いて声を荒げてしまうと、彼は少し怖いような顔をした後で、いつもの表情に戻り、こう告げていた。


「こいつがおふくろに飲ませたのと同じものを飲ませただけだ。」

そう告げた彼が、その鋭い視線を匠にいちゃんに突き刺すかのようにして向けていた。


彼は、そんなことを知ってか知らずか、今も尚安らかな笑みをその口元に湛えたまま、静かな寝息をたて続けている。

COMMENT

管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK

トラックバックURL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

cork_board template Designed by ARCSIN WEB TEMPLATES Customized by WEB Memorandum