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年下の彼3

それは、偶然だった。

その日、私は仕事の関係で書類を取引先にまで送り届け終えた後で、そのまま直接帰宅を許されていた。

そういった経緯もあって、私は近くのコーヒーショップのカウンター席に座り、ノンビリとした時間を過ごしていた。



「奈々深ちゃん。」

聞きなれた声に名前を呼ばれて、私の座っている隣の開いていた席に誰かが腰を降ろしたみたいだった。

そして、声のした方を見てみてみると、制服を着た悠一くんが私に向かって笑いかけてくれていた。




結局、私達はあれからも連絡を取り合うようになっていて、何度か会って話をしたり、まあ、その、、、デートとか、何度かしちゃいました。


正直、物凄く楽しかったです。

悠一くんと一緒に歩けるだけでも、嬉しくって仕方がなかったのに、最近は一緒にいる時は必ず手を繋いで歩くまでになっちゃいました♪♪


彼の手がめっちゃ大好きな私としては、それが物凄く嬉しかったりするのです。


彼、悠一くんは、身長、物凄く高いよ、でもってスリム系。

決してひょろひょろではないよ。

シッカリとした骨格していて、歩く時なんかも颯爽としていて格好良いんだ。


でも、正直、いつものペースで歩かれると私にはきつかった。

ついていけないよお~・・・・・・・・って、思いながら必死になって後ろを歩いていたら、振り返った彼がその手を差し伸べてくれた。


その手の平に私の手を添えると、すっぽりと余裕で包み込まれてしまったりして・・・・・

ひゃあ~・・・・・・・・・・・・っ!!

なんだか、緊張。でも、嬉しい♪♪って、感じに思い切り良く舞い上がっちゃいました。


それからは、会う時はいつもどちらからとも無く手を絡ませるようになってきて、繋いで歩いていた。

私の歩調に合わせてゆっくりと歩いてくれる彼の顔を見上げながら話をする時、とっても『幸せ』だなあ~・・・・って、思えてしまう。


時間が許す限り、いつまででもそうしていたいな、って、思える最高の時。

彼と一緒に過ごす時間は、大切すぎて、それだからこそなのか、過ぎるのがとっても早く思えちゃう。


さっき、会ったばかりなのに、もう、お別れなの?!

一日中一緒に居た時なんかは、特に強く、そう感じてしまう。

でもねえ、そうもいかないでしょ、ここは黙って笑顔でバイバイ・・って別れる瞬間がとっても切ない。


そういえば、私達、こうして付き合うようになってから数ヶ月が過ぎようとしている。

でも、今のところは先に書いたとおり。

それ以上の進展は無かった。

でも、それだけでも、私にとっては嬉しいことなので、そういうことって、余り気にはならなかった。


初めて見た制服姿の彼は、メガネを掛けていたんで、一瞬「あれ?!」って、思った。

でも、そのメガネも彼に似合っていて、いつもと違った雰囲気に、可愛い♪♪♪

って、思ったりしていたのは、内緒、ね。


男の子だからなのか、自分が年下であるということを気にしているからなのか、彼、そう言われるの好きじゃないみたいだから。

そして、その日もそこで出会ったまま話をして、ある程度話をした後で、ふたりで揃ってそこを後にした。


勿論、その時はシッカリと手を繋いだ状態で・・・・・・・・

制服を着ている彼とそうするのは、正直言って、物凄く緊張しました。


でも、隣を歩く彼がそんな私の心の中の不安を知ってか、知らずか、いつもと同じように接してくれていたんで、随分と緊張も解けてきたのだけれど・・・・・


でも、やっぱりどこか気になっちゃう。

二人の年齢差。

傍から見て、私達、可笑しかったりしないのかな、彼、私みたいな年上女と歩いてて、不釣合いな組み合わせ・・・・・・ってなことで、笑われたりとか、していない?!

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