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泡沫6

布団の中で、ふたりその身に何も纏うことも無くそれを重ねれば、確かに私の体がその感触を覚えていた。


頭の中に、そのことの記憶は残っていなかったのは確か。



けれど、その時に味わった感触を、私の肌はシッカリと記憶し、覚えこんでいた。




「んん・・・・・・・・・・・・あ、はあっ・・・・・・・・・・・・・」


私の体の上に覆いかぶさり、重なった状態でそれを抱え込みながら、先輩の唇が私の肌をなぞり上げていた。


その唇の感触に、私のそこから喘ぎが漏れ出したのは、以外にも早くて・・・・・・・・・


「夕べのうちにこの体に教え込んでおいて、正解だったな。」

なんて、先輩が私の耳元で嬉しそうにして囁きかけてくる。


「ん、んんっ・・・・・・・・・・・!!」


そうしながら、その唇を塞がれて、そのまま暫くは息が出来なくなるのではないかと思うくらいに長い間、唇を重ね合っていた。


重ねるだけのキスなのに、その時間は物凄く長くて、私でさえもその呼吸が苦しくなってきた。

女とはいえ、その肺活量にはそれなりに自信があったのだけれど・・・・・・・・・


先輩、結構肺活量があるんだ・・・・・・・・・なんて感じに呆れてしまいながらも、本当に長い時間を掛けて先輩は私の唇を塞ぎ続けていた。

「んんん、んっ・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・・・」

これ以上、そうされていたら身が持たないと判断して、唇を重ねたまま先輩に限界を伝える為の合図(?!)を送った。

・・・・・・・・・・・・・・。

先輩は黙って塞いでいた唇を離してくれ、そこでやっと普通に呼吸を行うことが可能となり、私は深く息を吸い込んでいた。


「んっ・・・んんっ・・・・・・・・・・・!!」


けれど、それも束の間の事で、また、直ぐにその唇を強く塞がれてしまう。

も、本当に、苦しいし・・・・・・・・・・限界。

そう思って自分の体に力を入れようとしても、上に居る先輩の体がそれを見事に押さえ込んでいるから、どうすることも出来ずにいた。


本当に、苦しいんだってば!!

そう思った時。


「なんで鼻で息しねえんだ??」

先輩が面白そうにしながらそんなことを聞いてきた。


「そ、そんな器用なこと、出来ない。」

「出来るだろ??普通に鼻呼吸。」

「だって、そんなことしたら、鼻息掛かるもん・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・っぶ、鼻息・・・・・・・・ね」


私の言葉に、先輩は面白そうにして言葉を吐いていた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

先輩はその後でその身を持ち上げて、自分の上に掛かっていた布団の全てを払い除けると、そこに仰向けになったままの私を見下ろしてきた。


私は黙ってその顔を見ているだけだった、次に先輩が何をしようとしているのか、それを考えるだけの回路がその時の私には備わっていなかった。

だから、キョトンとしたようにしてその顔を見上げて、首を少し捻っていた。


・・・・・・・と、先輩は何も言わずにその身を屈めてきて、私の両足に腕を伸ばすと自分の方へと私の体を引き寄せていた。


「ひゃっ?!あああ、ああっ・・・・・・・・あ、だ、だめ、先輩!!な、何・・・・・・・・・」


言葉が、上手く続かない。

そこに身を伏せた先輩が、私の両方の太腿にその手を宛がって、その中央にある私のその部分に唇をあて、舌先を這わせていた。


「はああっ、はあっ、せ、先輩、だ、だめ、あ、はあっ・・・・・・・・・・・!!」


身を捩って先輩の舌先と、唇が与えてくるその感覚から逃げようにも、逃げられないまま、ちゅぷちゅぷというか、ぴちゃくちゃというか、兎に角、先輩は湿った音を響かせながらその部分に自分の舌先を滑らせていた。


「はあ、はあっん、ふううっ~・・・・・・・・・・」


そうされているうちに、最初おかしな感覚しかなかったその部分に、ふわんとした魅惑の感覚というか、言葉では言い表せない奇妙な感覚が私の全身に流れてきた。

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