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真昼の月=月の誘惑2=
「たくちゃん。」その店の入り口にまで辿り着き、通された部屋は薄暗かった。
薄暗がりの向こうから、聞き覚えのある女の声と共に、思い切り良く首に重量感が加わる。
「・・・・・・・・・・・・・。」
俺は首にぶら下るようにして腕を巻きつけてきた女をそのままに、奥へと進む。
「よう。」
そこでは見慣れた一人の男がタバコの煙をゆったりと吐き出しながら、大きなソファーにその体を預けていた。
「珍しいな、何があった。」
「どうも、面倒な連中が動き出しているみてえだ。」
俺はその横にどっかと座り、手短に伝えた。
「ほう~・・・・・・・」
俺の言葉に、そいつは動じる様子を見せることもなくタバコを口に咥え直していた。
「で、今回はどういった用件だ。」
「・・・・・・・・・どうやら、お袋が何か盛られたらしい。」
「あん?!」
俺の言葉に、奴がその眉をピクリと動かした。
それを確認して、周囲に居た女共が一斉にその場からそそくさと退散を始める。
「・・・・・・・・で?!」
「確かめたら、見事に事後だった。」
「事後・・・・・・・ってえことは・・・」
「中出しの跡がシッカリと・・・・・・・・・・・
俺が来た時には既に人の気配も無く、布団とは程遠い位置で彼女は気持ち良さそうにして寝息をたてていた。」
「成る程ね爆睡か、元々眠り始めると起きないタイプだが、妙な気配には敏感に反応する性質だからな・・・・・・だが、あいつ、確か避妊はしている筈・・だよな??」
「そう聞いてる。」
「なら、良かったじゃねえか。」
「だがあの人の事だから気付くだろう??」
「だろうな。」
「それに、お袋にそういった事柄を行えるような機会のある人間というのもそうそうはいない筈・・・・・それが行われたということは・・・・・
それに・・・・・・どうやら最近、一番上の兄貴が専属の部署を外されたらしい。」
「あん??あの野郎が、か?!そりゃまたなんで・・・・・・・・」
「まあ、兄貴なりにも何らかの考えがあってそれを飲んだとは思うんだけど・・・俺には、良く分からねえ。」
「・・・・・・・・ふう~・・・・ん。」
ある程度の言葉のやり取りを終えた後で、俺達の間には暫しの沈黙が流れた。
その間に、そいつは黙ったままタバコを最後まで吸いきっていた。
「お前、今日は暇か??」
吸い終わったタバコの火を灰皿で揉み消しながら、奴は俺の方を向くことも無く話し掛けて来る。
「あ~、まあ。」
「じゃ、ここで待ってろ、お前が来るのを心待ちにしている姉ちゃんがいる。
俺が戻るまでの間、楽しんでろ。」
「・・・・・・・気が進まねえ。」
「そう言うな。」
そいつにとって、俺の答えはどうでも良いようだった。
俺がそっぽを向いて不快の意志を表そうとも関係無しに笑みを漏らすと、その大きな手でワシワシと俺の頭を乱暴に撫でている。
・・・・・・・・・・・恐らく、当人はこれでも可愛いと思って示している奴流の愛情表現のひとつ、なのだろう。
気は進まなかった。
だが、まあ・・・・・・・・・・・・
ただ、待っているだけ・・というのも退屈なものだ。
そいつが姿を消した後、入れ替わりにひょっこりと姿を現したのは先程俺の首にぶら下ってきた女だった。
少し小柄で、髪を程好く栗色に染め、お嬢様風(?!)とでも言うのか、柔らかなウェーブのかかっているその髪が彼女の動きに合わせて揺れている。
「あ、あああっ、はあっん・・・・・・・・・ああっ、た、たくちゃん!!」
彼女は小振りな乳房を揺らし、体を揺すって喘ぎの声を発していた。
「ああっ、はああああっ、ああああああっ、はっあああっん、ああっ、た、たくちゃん、たくちゃんなら、私、中に出されても、良い。出して、ねえ、たくちゃん、私の中に・・・・・出して・・・・・・あ、ああっ、はあ~っん、んん、い、良い、ああっ・・・・・・・・たくちゃあ~・・・・・・・・・・ん。」
ひとりで勝手に人の体の上に跨って、おまけに自分で全裸になった挙句、良く喋る女だな。
俺は女の下で女が求めるものを提供しているだけだった。
後は彼女が全て自分で勝手に行っている。
「俺、中出しする気、ないから・・・・・・・・・・・」
「ええっ~・・・・・・・・・いじわるう~・・・・・・・・・・たくちゃんの赤ちゃん欲しい~・・・・・・・・」
「冗談じゃねえよ。」
さっさと終わらねえかな、流石に飽きてきて、奴が戻って来ていないか視線を移したら、奴が入り口に立ったまま、コチラをニヤニヤしながら見ていやがった。