カテゴリ:年下の彼 の記事一覧
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年下の彼6
時間を忘れてしまったかのようにして繰り返されたキス。彼がそれの終わりを告げるかのようにして、私の頬に手の平を添えると、それまで絡み合わせていた舌先をそっと引き抜いて、触れるだけのキスを続けた。
ディープなキスも良いけれど、私はこうして軽く重ね合わされるキスの方が心が落ち着いて、好きかも知れない。
彼の胸元に手の平を添えながら、私はそれを受け続けていた。
年下の彼7
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」彼が、その足を不意に止めていた。
そして、その視線の先にあるコンビニを、彼は暫くの間黙ってみていた。
年下の彼8
「ごめんね。」「?!」
私の言葉に、キスを終えてその体を優しく抱き締めてくれていた彼が、ほんの少しだけ反応をする。
私の言葉の意味を確かめるようにして、不思議そうな、不安なような表情で、彼は私の顔を見下ろしてくる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
その顔を見ているだけで、自然に涙が零れ落ちてきて、私はそれを拭うことも出来ない状態で彼の顔を黙って見上げていた。
年下の彼9
「・・・・・・・・・・・・・・・。」彼は、ドアの鍵を閉め終えて、そのまま、力が抜け切ったかのようにしてズルズルとその場に座り込んでしまった私を黙って見下ろしていたようだった。
年下の彼10
「奈々深、野菜ジュース、飲む??」「うん、ありがと。」
決して広くはないけれど、私にとってはお気に入りの場所に彼が座ると、こちらに向かって笑顔を見せながら手にしていた野菜ジュースを差し出してくる。
私はそれを受け取って、その彼の隣に座ろうとしたその時、ふと気がついた。