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カテゴリ:気まぐれ仔猫 の記事一覧

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気まぐれ子猫41

私にとって、りゅうちゃんはなくてはならない存在だった。

でも、その存在は私の手が簡単に届くところには無くて・・・・・・・・・



あれ以来、りゅうちゃんが私のことを呼んでくれることは無くなっていた。



私が彼独特のあの低い声を聞くことが出来なくなってから、1年以上が過ぎようとしていた。



気まぐれ仔猫42

「お前、なんで連絡してこない?!」


彼がその唇を私の乳房の丸みに添えながら、そんなことを告げてきた。




気まぐれ仔猫43

「海里、俺はまだ、お前の返答を聞いていねえぞ。」


そう告げてくるりゅうちゅん独特の低音ボイスも、今の私には聞こえているけれど、聞こえていないと同じようだった。




気まぐれ仔猫44

私の悲鳴のような声が車内に響き渡っていた。


別に、命に関わるような大変なこととか、とっても嫌なことをされたという訳ではないのだけれど、私の口からは信じられないような声が漏れていた。






気まぐれ仔猫45

「で?!海里、お前、なんで連絡してこねえんだ??」


彼がその唇を離した後で、私のおでこを撫でながらニンマリとその口元に笑みを湛え、聞いてきた。


今日、彼にこの質問をされたのは何度目だろう??


テーブルの上に仰向けになったまま、私はその答えに少し戸惑いを感じていた。





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