カテゴリ:真昼の月・序章 の記事一覧
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真昼の月=優しい誘惑3=
「は・・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・・・・」その感覚に、声が漏れていた。
声を漏らしながら、私の体がビクンッ、と跳ね上がる。
真昼の月=優しい誘惑4=
「志信・・・・・・・・にいちゃん・・・・・・」その大きな体にスッポリと体を包み込まれた時、私は安堵感からか、涙をぽろぽろと溢していた。
「志信にいちゃん、志信・・・・・・・・・・うっ・・・・・・・ふう~・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・・」
後はもう、言葉にならなくって、彼の背中に思い切り良くぶら下がるかのようにそこに両手を廻すと、あとはただ、声を出して泣きじゃくるだけだった。
真昼の月=優しい誘惑5=
「匠、今のお前さんじゃあ、どうあがいてもあいつにゃあ敵わねえよ、宙に浮いたまま、あっちにふらふら、、こっちにふらふら・・・・・・・・と、向いた方向に合わせて浮きまくっているお前には・・な。」「うるせえな。」
言いながら軽くそいつを睨みつけてやる。
そいつに今この場で改めて言われるまでもなく、そんなことは自分でも理解出来ることであって、改めてそのことを指摘されるということは面白くないものだ。