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カテゴリ:気まぐれ仔猫Ⅱ の記事一覧

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気まぐれ子猫Ⅱ・6

「や、やだやだやだやだ!!痛い、痛い~・・・・・・・・・りゅ、りゅうちゃん・・・・・・!!!」


私はその男に自分のそこを乱暴に掻き回されながら、余りの痛さでりゅうちゃんの名前を口にしていた。


「あ??・・・・・・・ふっ、お前の彼氏・・か??」


だけど、男は鼻で笑いながらそんな風に言ってくるだけで、私の叫びなんか全く気になっていないみたいだった。





気まぐれ仔猫Ⅱ・7

彼は、その胸の中で安心してその口元に笑みを湛えている私の体をぎゅ、と優しく抱き締めてくれていた。


その力が強くなると同時に、私の好きな彼の匂いが鼻腔をついてくる。


私は今、彼の胸の中にあって、そしてその腕でシッカリと抱き締めてもらえている。



・・・・・・・そう、思うと、今まで我慢していた分の涙が次から次へと零れ出してきて、落ちたそれが、彼の着ている服のあらゆるところにポタポタと滴り、ゆっくりとそこに浸み込んでいっていた。





気まぐれ仔猫Ⅱ・8

少し彼から離れた位置で、彼の電話が終わるのを待っている最中、私は眼下に拡がる景色を堪能していた。


「あ~・・・・・・・・そうだな、分かった。」



短い言葉を残して、電話を終えた彼が自分の携帯をパタリと閉じていた。

私はそんな彼の仕草を窓の外の景色を眺める視界のその端に留めながら、心地の良い空気を胸いっぱいに味わっていた。





気まぐれ仔猫Ⅱ・9

なんだか、本当に夢みたいだった。



だって・・・・・・・・・・・



彼、以前はベッドの上で普通になんてしたことがない・・・・・・・・

って言って、一気にテンションが下がっちゃって・・で、結局はそこではしなかった・・なのに・・・・・




彼は苦手というか、落ち着かないと言っていたベッドの上で、優しく私の肌に触れていた。




気まぐれ仔猫Ⅱ・10

「正直なとこ、お前はどうなんだ?!海里。」


突然彼に言われて、私は首を捻ってしまっていた。



「・・・・・・・・・・・いれて欲しいんだろ?!本当は・・・・・・・・・」

そ、それは・・・・・・・・・


彼に、真正面から聞かれて私はその答えに戸惑ってしまっていた。


あの時は、まだ、気分が落ち付いていなかった。

だから、それでも良いと思っていた。






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